代表インタビュー

ラ・クイリマの強みは、富家先生が院長や理事長とダイレクトで求職者の条件交渉ができるということと聞いています。その点について詳しく教えてください。

富家

私の仕事は情報と医療関係者との人脈が基本となっています。私は年間に約1000枚の患者さんの紹介状を書いており、電話での交渉を入れますと約1100件位になります。日本全国に28万9千人の医師がおりますが、おそらく私からの紹介状の数が日本で一番多いのではないでしょうか。医師免許を取得し43年経ちますが、大学間の垣根を越えてありとあらゆるところの医師と繋がっています。またジャーナリストとしての側面もあり人脈も広いため、その特性を活かして医師の紹介業を始めたらどうかと、ある医師に勧められたのが、この仕事を始めたきっかけです。クライアントの皆さんが一番心配される雇用条件の問題ですが、通常は面接の際に病院事務局側からの検討したいという返答や、理事長の決裁待ちというケースが大半ですが、私は直々に院長、理事長と交渉し決裁を戴いてきます。その点が多くの医師紹介業との違いだと自負しております。

医師求人サイトや転職サイトはいろいろありますが、結論がでるまで非常に時間がかかるという声を聞きます。富家先生の場合は院長や理事長とダイレクトに条件交渉ができるということですので、極端な話ですが翌日から勤務ということも可能なのでしょうか?

富家

例えば具体的なことを話しますと、昨年から女子医大のある先生に埼玉県の総合病院に週1回勤務で行っていただいております。最初に病院の理事長から勤務条件を提示され、条件に該当する女子医大の先生をお連れして30分ほどの面談を行い、合意に達したため、その翌週から勤務していただくことになりました。

ラ・クイリマを利用して転職した医師は、一般的求人サイトから転職した医師より雇用面で恵まれていますか?

富家

それは恵まれると思います。雇用条件の数字は求職者にとって一番大事なことだと思いますので、事前に病院側にしっかりと話しておきます。求職側と求人側の雇用条件が合致したうえで、病院側に求職者の医師の人柄を見ていただくために面談をします。インターネット上で雇用条件を検索して医院を絞り込むのとは細かい配慮が違います。人と仕事を結びつける上での機微は、医師でもあり病院経営もしていた私は良く心得ています。ですから面接後に双方の思惑が違うことは、ほとんどありません。

医師の転職サイトは、雇用期間が明確でないものが多いのですが、ラ・クイリマではこの点はいかがでしょうか。

富家

基本的には「雇用期間の定め」はありません。実際に勤務してみて双方の相性の問題もあるかもしれませんが、今まで医師側から辞めていくというケースはほとんどありませんでした。医師側にどうしても問題があり病院側から雇用の打ち切りを相談されるケースや医師が突然留学を希望するといったケースも稀にありますが、そのような場合も双方の間に入って問題を解決します。

病院側と医師がトラブルを起こすケースもあると思うのですが、その様な時もラ・クイリマが仲裁するのでしょうか?

富家

もちろんそうです。病院側も医師側も当事者同士で話しにくいことは全部私に伝えていただきます。その上で労使双方の意見を共有することが大切です。意見の共有によって円満解決する場合も少なくありません。それでも解決しない場合は双方の意見の調整をして解決の糸口を探します。

紹介した医師に対しても紹介された医院に対しても最後まで責任を持つということが、ラ・クイリマの強みですね。

富家

そうですね。例えば新潟の新津医療センターにはこれまで10人以上の医師を紹介させていただきましたが、全員が4~5年以上勤務しています。

ラ・クイリマの取り組みは求職者側からしてもありがたいことだと思います。

富家

医師を探している病院はラ・クイリマ以外に他の業者も使っていますが、ラ・クイリマが紹介する医師が一番きちんとしていると仰っていただいています。それは、事前に求人側と求職者側双方の条件や状況をラ・クイリマが熟知しているからに他なりません。繰り返しになりますが、検索条件だけで求人側と求職者側の希望を汲み取ることは難しいと思います。ラ・クイリマが提供しているのは双方のベストマッチです。

お知り合いの病院の中で医師を募集している病院は数多くあるかと思いますが、紹介をおこなう際に何か優先度などはあるのでしょうか?

富家

そうですね。求職者のためにも、やはり実情をよく把握していて信頼のおける病院を優先的に紹介しています。

60歳以上の求職者は多いのでしょうか?

富家

最近非常に増えました。内科系の医師は75歳位まで雇用先が確保できます。脳外科で年をとって手術が難しくなると神経内科へ、消化器外科の医師は消化器内科へ、心臓外科の医師は循環器内科へと、この様に全部裏表で対になっているのです。要するに外科の先生は内科の医師として需要があるのです。外科から内科の担当になった医師は平均して75歳位まで仕事をしています。80歳になると内科での仕事は減ってきて、訪問診療をする方が多い傾向があります。

高齢になると報酬が下がるということはないのでしょうか?

富家

老人保健施設等の施設長には医師がなるケースが多いのですが、そういったケースですと入居者の健康管理的な仕事になりますから、どうしても一般病院ほど雇用条件は良くありません。いわゆる訪問診療は一般の外来と違い、午前中5件、午後5件という感じで車での訪問になりますが、健康な方なら80歳の医師でも十分にやっていけると思います。実際にラ・クイリマでは70歳~80歳の紹介実績もあります。

富家先生はジャーナリストとしてもご活躍していますが、メディアから信頼の置ける病院などの取材の紹介依頼もあるのでしょうか?

富家

それも多いですね。メディアは医師や病院の実態をよくはわかりませんから、記事や医療特集を組む時は協力させていただいております。これはビジネスというよりは、一般の方により良い医療施設や医師を広く知らしめるための社会貢献だと思っています。

先生は「これからの時代は地方に医療施設をつくる時代」と発言されていますが、その様なアプローチが実際にあるのでしょうか。

富家

あります、そういった依頼は結構多いですね。現に今は鹿児島から依頼をいただいています。

実際に地方まで行かれるのですか?

富家

私は現地に必ず行くようにしています。やはり現地に行かないと現状が分かりませんから。さらに依頼があれば、地方の医療施設の雇用は非常に厳しいため、適任の医師探しもおこなっています。

医師、病院経営者、ジャーナリストとしてのキャリアを生かしたラ・クイリマでの富家先生の活動は、単なる医療に特化したリクルート企業とは一線を画していることが良くわかりました。本日はありがとうございました。