日本経済新聞「春秋」で題材にされました。

20110905.jpg2011年9月5日付、日本経済新聞の「春秋」で富家孝著「小太りのすすめ」が題材にされました。

以下、日本経済新聞より転載。

医師の富家孝さんは、医療ミスの実態や病院のしきたりなどのタブーに切り込む発言で、「医者に嫌われる医者」として知られる。その著書の一つに「小太りのすすめ」がある。食欲の秋を迎え、何となく勇気がわいてくるようなタイトルだ。

▼富家さんによると、標準体形より小太りの方が平均寿命が長く、病気からの回復力も強いことが各種の研究で証明されている。程度問題ではあるが、「適度な運動を心がけ、食事や酒を楽しめば多少太っていても健康」と説く。スポーツの秋とはいえ、やせなければと思い詰めることは体にも心にも良くなかろう。

▼腹囲の基準が男性より女性の方が大きいなど、科学的根拠をめぐる議論が決着しないまま、メタボリック診断が定着してしまった。宣告を受け、改善指導中の方もおられよう。ウエストが太くて血圧や血糖値が高ければ要注意なのは当然だと思うが、改めてメタボ認定され「撲滅」対象になると気持ちが落ち込む。

▼メタボな人を減らせば結果的に医療費が削減されると厚労省はいうが、富家さんは「新しい公共事業」と断じる。実際、世界有数の長寿国を支える多くの働き盛りが再検査を受け、改善指導がなされ、新たに薬を飲んでいる。ぜひ費用対効果を検証して公表してほしい。もちろん、日本の財政が心配だからである。